【見どころ】攻撃力と経験値で勝る王者、川島はカウンターに活路か

12月12日(木)後楽園ホール
東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者 勅使河原弘晶(輪島S)vs 川島翔平(真正)挑戦者

 17年以降、8連勝(7KO)と好調を維持している東洋太平洋王者、勅使河原の3度目の防衛戦。5年前の全日本新人王、川島を相手に今回もダイナミックなボクシングを展開できるか。

 勅使河原は8年のキャリアで24戦20勝(13KO)2敗2分という好戦績を残している。最近の2年間を見てもバンタム級のWBOアジアパシフィック王座獲得、その初防衛戦で世界挑戦経験者の帝里木下(千里馬神戸)に5回KO勝ち。さらに東洋太平洋スーパーバンタム級王座獲得後はV2戦で世界挑戦経験者の大森将平(ウォズ)に12回TKO勝ちと充実している。現在はIBF7位にランクされており、世界挑戦も視界に入ってきた。

 川島は全日本新人王を獲得したあと16年10月のメキシコ遠征で元世界王者のクリスチャン・ミハレス(メキシコ)に12回判定負け。今年3月には世界ランカーのファン・ミゲール・エロルデ(フィリピン)の持つWBOアジアパシフィック王座に挑んだが12回判定で敗れている。再起戦の8回判定勝ちを挟んで勅使河原に挑戦する。右のボクサーファイター型で、左ジャブと右ストレートを主武器としている。

 攻撃力と経験値で勝る勅使河原有利は動かしがたい。圧力をかけて早い段階で主導権を握った場合、一気に攻め落としてしまう可能性もありそうだ。川島は臆せずに左ジャブから右を狙うことができるか。ディフェンス面に課題を残す王者にカウンターをヒットすることができれば勝機は広がりそうだ。(原功)

勅使河原=1990年6月3日、群馬県出身の29歳。輪島功一スポーツジム所属。右ファイター型。戦績:24戦20勝(13KO)2敗2分。

川島=1991年12月16日、大阪府出身の27歳。真正ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:23戦18勝(4KO)3敗2分。

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