【見どころ】9連勝の王者・松永 vs 5連勝の挑戦者・越川
11月2日(土)後楽園ホール
日本スーパーウェルター級タイトルマッチ
王者 松永宏信(横浜光)vs 越川孝紀(セレス)挑戦者
今年5月に新藤寛之(宮田)を6回終了TKOで破って王座を獲得した松永が、このところ5連勝(4KO)と勢いのある越川を相手に初防衛戦に臨む。
松永は7年前にプロデビューし、14年には東日本ウェルター級新人王を獲得したが、全日本新人王決定戦では別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)に2回KOで敗れた。これが16戦のキャリアで唯一の敗北だ(15勝9KO1敗)。別府戦後は韓国とタイで地元選手と戦った試合も含め9連勝(6KO)で、特に18年以降は挑戦者決定戦と戴冠試合など4連続KO勝ちを収めている。この階級では173センチと比較的小柄だが、左構えからフェイントをかけながらプレッシャーをかけて飛び込み、中近距離で左右フック、アッパーを上下に散らすことが多い。
挑戦者の越川はアマチュアで71戦(46勝23KO25敗)を経験後、14年3月にプロに転向。5年半で10戦9勝(6KO)1敗の戦績を収めている。昨年7月、千葉県習志野高校の大先輩でもある元日本ウェルター級暫定王者の坂本大輔(角海老宝石)に4回終了TKO勝ちし、ランクインした。適度に足をつかいながらリズムを刻んで左ジャブから右ストレートを打ち込むタイプで、今回が初10回戦、プロで初の対サウスポーとなる。
戦い方が決まっている松永が圧力をかけ、越川が迎え撃つパターンで試合は始まりそうだ。ここで挑戦者が後手にまわるようだと松永を調子づかせてしまうだけに、越川は臆せずに右ストレートで相手の前進をしっかりと押さえ込みたい。(原功)
松永=1987年9月30日、愛知県出身の32歳。横浜光ジム所属。左ファイター型。戦績:16戦15勝(9KO)1敗。
越川=1990年11月24日、千葉県出身の28歳。セレスジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:10戦9勝(6KO)1敗。
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