【見どころ】前戦から4ヵ月の直接再戦!完全決着に期待

10月11日(金)後楽園ホール
東洋太平洋ミドル級王座決定戦
細川チャーリー忍(金子)vs 太尊康輝(角海老宝石)

 このふたりは今年7月、今回と同じく東洋太平洋ミドル級王座決定戦で拳を交え、12回引き分けという結果に終わっている。ジャッジひとりが115対114の1ポイント差で太尊を支持したものの残る二者のスコアが114対114のイーブンだったため王座は空位のままとなった。4ヵ月後の直接再戦には両者とも「今度こそ」の強い思いがあるはず。第51代王者の細川、2代前の第49代王者の太尊。完全決着を期待したい。

 細川はデビューから4戦目までは2勝2敗だったが、以後は12戦9勝2敗1分という戦績を残している。通算戦績は16戦11勝(10KO)4敗1分。攻撃力が売りの選手で、KO率は63パーセントと高い。昨年9月に秋山泰幸(ワタナベ)を11回TKOで破って戴冠を果たしたが、今年2月の初防衛戦でサウスポーの野中に競り負けて王座を明け渡している。野中が返上した王座を取り戻せるか。

 一方の太尊は3年前に東洋太平洋王座を獲得して2度の防衛を果たしたが、1年後に秋山に5回TKO負け、ベルトを失った。そのあとで角海老宝石ジムに移籍。今回が新しい環境下での第3戦となる。こちらも20戦14勝(12KO)3敗3分と60パーセントのKO率を残している。身長190センチと体格にも恵まれている。

 4ヵ月前は太尊がアウトボクシングを選択したため噛み合わせの甘い試合になったが、今度はどうか。前戦同様、体格で劣る細川が距離を潰しに来ることは間違いないと思われるが、それに対し太尊は前回以上に速く動いてコントロールしようとするのか、それとも足を止めて迎え撃つのか。互いに相手の戦力、手の内はある程度は分かっているため、チームとしての選択、戦術にも注目したい。(原功)

細川=1984年8月22日、宮崎県出身の35歳。金子ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:16戦11勝(10KO)4敗1分。

太尊=1993年1月23日、大阪府出身の26歳。角海老宝石ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:20戦14勝(12KO)3敗3分。

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