【見どころ】久我が仕掛け藤原が応戦?序盤の主導権争いに注目

9月21日(土)後楽園ホール
日本スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者 久我勇作(ワタナベ) vs 藤原陽介(ドリーム)挑戦者

 今年5月、田村亮一(JBスポーツ)に10回判定勝ちを収めて2度目の戴冠を果たした久我の初防衛戦。挑戦者の藤原はキャリア12年、試合翌日の22日に33歳になるベテラン。序盤からテンポの速い攻防が見られそうだ。

 久我は17年2月に石本康隆(帝拳)に2回TKO勝ちを収めて王座についたが、3度目の防衛戦で和氣慎吾(FLARE山上)に10回TKO負けを喫しベルトを失った。当時は主要4団体すべてで15傑に入っていたが、いまはWBC11位の肩書が残るだけとなった。日本王座復帰を果たし、それを機にどこまで巻き返せるか注目される。

 挑戦者の藤原は07年9月のプロデビューから13連勝(4KO)をマークして将来が期待されたが、以後は11戦5勝(1KO)6敗と苦しんでいる。16年4月に石本に挑んで10回判定負けを喫しており、これが約3年半ぶり2度目の日本王座挑戦となる。直近の試合では上位ランカーから右で2度のダウンを奪ったすえ4回TKO勝ちを収めており、自信を取り戻しているはずだ。

 馬力とスタミナが身上の久我が仕掛けるものと思われるが、ここで藤原は受けにまわりたくない。前戦で機能した右を効果的につかいながら久我にペースを与えずに迎え撃ちたいところだ。王者の出足を止めることができれば藤原の勝機は広がりそうだが、序盤から後手にまわるようだと厳しい戦いを覚悟せねばなるまい。(原功)

久我=1990年11月5日、東京都出身の28歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:22戦18勝(12KO)3敗1分。

藤原=1986年9月22日、島根県出身の32歳。ドリームジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:24戦18勝(5KO)6敗。

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