【見どころ】女子 アトム級ダブル世界戦

9月12日(木)後楽園ホール
IBF女子世界タイトルマッチ:花形冴美(花形ジム) vs 池山直(フュチュール)
WBA女子世界王座統一戦:モンセラット・アラルコン(メキシコ) vs 宮尾綾香(ワタナベ)

2度のドローを受けた決着戦今回も接戦必至

 花形と池山はこれが3度目の対戦となる。16年6月の初戦と17年7月の再戦はともに池山の持つWBO女子世界アトム級王座に花形が挑戦したものだが、2度とも10回をフルに戦って引き分けという結果に終わっている。その後、池山は岩川美花(高砂)に敗れて王座を失い、次戦でもWBA同級暫定王座決定戦で宮尾綾香(ワタナベ)に判定負け。今年4月の再起戦では元王者の黒木優子(YuKOフィットネス)と引き分けている。一方の花形は昨年9月、黒木に勝って5度目の挑戦にして世界王座を獲得、これが初防衛戦となる。

 ともに手数の多い攻撃型ということに加え計20ラウンド戦って互いに相手の手の内を知っているため、今回も初回から激しい主導権争いが見られそうだ。10月下旬に35歳になる花形に対し、試合の6日後に50歳になる池山は中盤までに貯金をつくっておきたい。(原功)

足とスピードを生かして戦いたい宮尾

 アラルコン対宮尾の試合はWBA内の王座統一戦として行われる。正規王者のアラルコンは17年4月に来日し、大阪・堺で吉川菜々(堺東ミツキ)に7回負傷判定勝ちを収め、WBO女子フライ級王座を獲得。10ヵ月後に王座を失ったが、その後、最軽量級で戴冠を果たしている。

 宮尾は12年から15年にかけてWBAアトム級王座に君臨した実績を持っている。一度は無冠になったものの昨年11月の暫定王座決定戦で池山に判定勝ち、2度目の戴冠を果たしている。

 攻撃型のアラルコンがプレッシャーをかけ、それを宮尾が迎え撃つかたちになりそうだ。アラルコンのパワーを正面から受けないためにも宮尾は足とスピードを生かして戦いところだ。(原功)

花形=1984年10月28日、神奈川県出身の34歳。花形ジム所属。右ファイター型。戦績:26戦15勝(7KO)7敗4分。

池山=1969年9月18日、岡山県出身の49歳。フュチュールジム所属。右ボクサーファイター型。JBC認定後の戦績:17戦10勝(2KO)4敗3分。

アラルコン=1994年3月7日、メキシコ出身の25歳。戦績:18戦12勝4敗2分。

宮尾=1983年8月29日、長野県出身の36歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。JBC認定後の戦績:22戦19勝(6KO)3敗。

東日本ボクシング協会

東日本ボクシング協会公式ホームページです。