【見どころ】39歳のベテラン王者 vs 24歳の挑戦者
8月8日(木)後楽園ホール
日本ライトフライ級タイトルマッチ
王者 堀川謙一(三迫)vs 大保龍斗(横浜さくら)挑戦者
足かけ20年のプロキャリアを持つ日本ライトフライ級王者の堀川が、15歳若い大保の挑戦を受ける。2年間に8連勝(6KO)と勢いを増している39歳のベテラン王者が一枚上か。
堀川は2000年4月のプロデビューで、今回が57戦目となる。これは世界3階級制覇王者のホルヘ・リナレス(帝拳)の50戦を大きく上回る現役最多の試合数である。同時に挫折の歴史でもある。海外での地域王座戦を含めれば7度目の挑戦で初王座(日本ライトフライ級王座=15年9月獲得)を獲得したが、初防衛戦で拳四朗(BMB)に明け渡し、その後も2度、王座挑戦失敗を重ねた。ジム移籍がプラスに作用したのか、37歳を過ぎてから勝利とKOを量産している。
挑戦者の大保は13年の全日本新人王を獲得したが、その後の12戦は12戦して6勝(2KO)5敗1分と伸び悩んでいる印象だ。2年前にユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に1回TKO負けを喫したあとは3連勝(2KO)と調子を取り戻したかと思われたが、今年5月の矢吹正道(緑)戦では目の上を切り裂かれ6回TKOで敗れている。
経験値や近況で大きく勝る堀川有利は動かしがたいカードといえる。堀川が巧みな試合運びで大保の攻撃をいなし、中盤から終盤に引き離しにかかるものと思われる。大保は序盤から思い切って仕掛け乱戦に引きずり込みたい。(原功)
堀川=1980年3月10日、京都府出身の39歳。三迫ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:56戦40勝(13KO)15敗1分。
大保=1994年11月13日、神奈川県出身の24歳。横浜さくらジム所属。右ファイター型。戦績:18戦12勝(4KO)5敗1分。
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