【見どころ】2階級制覇から半年 充実の王者がKO防衛か

6月19日(水)千葉・幕張メッセ
<WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ>
王者 京口紘人(ワタナベ)vs タナワット・ナコーン(タイ)挑戦者

 昨年12月に中国特別行政区マカオでヘッキー・ブドラー(南アフリカ共和国)に10回TKO勝ちを収め2階級制覇を果たした京口紘人(ワタナベ)が、そのWBA世界ライトフライ級スーパー王座の初防衛戦に臨む。挑戦者はプロ1年9ヵ月で11戦全勝(5KO)をマークしているサウスポーのタナワット・ナコーン(タイ)。京口のKO防衛が期待されるカードだ。

 京口は17年7月、プロ8戦目でIBF世界ミニマム級王座を獲得した。デビューから1年3ヵ月での戴冠は日本最速記録だ。2度防衛後に王座を返上し、ライトフライ級に転向。半年前にふたつめのタイトルを手に入れた。上下の打ち分けが巧みな右のボクサーファイター型で、12戦全勝(9KO)と高いKO率を誇る。

 挑戦者のタナワットは17年9月にプロデビューした26歳で、WBCアジア王座や東洋太平洋シルバー王座などを獲得してランキングを上げてきた。サウスポーのボクサーファイター型で、左ストレートや近距離でのアッパー系のパンチを多用する。しかし、世界的な強豪との対戦経験がないため実力そのものは未知といえる。

 京口はサウスポーとの対戦にも慣れており、変則的な動きの少ないタナワットは比較的戦いやすいタイプといえよう。王者がじわじわとプレッシャーをかけたうえでパンチを上下に打ち分けて攻め落としてしまう可能性が高いとみる。歯車が噛み合えば前半のKO防衛もありそうだ。(原功)

京口=1993年11月27日、大阪府出身の25歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:12戦全勝(9KO)。

タナワット=1992年10月9日、タイ出身の26歳。左ボクサーファイター型。戦績:11戦全勝(5KO)。

東日本ボクシング協会

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