【見どころ】距離を巡る攻防か、勝負は終盤!?

5月10日(金)後楽園ホール
日本スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
王者 新藤寛之(宮田)vs 松永宏信(横浜光)挑戦者

 国内王座の2階級制覇を果たしている新藤が、挑戦者決定戦で勝ち上がった1位の松永の挑戦を受ける。タイプの異なるサウスポー対決を制するのは?

 新藤は16年1月にウェルター級の日本王座を獲得したが、初防衛戦で失った。これを機にスーパー・ウェルター級に転向し、1年前に戴冠を果たした。186センチの長身を生かした懐の深いボクシングが持ち味で、相手にとっては戦いにくいタイプといえる。昨年12月の初防衛戦では暫定王者の渡部あきのり(角海老宝石)と引き分けという結果に終わったが、サウスポーのファイターと10回を戦いきった経験は大きい。

 挑戦者の松永は173センチのガッチリ体型で、左右のグローブを比較的高い位置におきながら機をみて飛び込み、左ストレートから右フックに繋げる攻撃パターンを持つ。挑戦者決定戦ではベテランの齋藤幸伸丸(アベ)をそのコンビネーションで倒している。その試合や16年10月の韓国遠征でWBOアジアパシフィック王座を奪った勝利を含め4年間で8連勝(5KO)と好調だ。

同じサウスポーだが、理想とする距離が違う。ロングレンジを保ちたい新藤は右ジャブをつかってコントロールすることを狙うだろうし、接近したい松永は積極的にアプローチしていくものと思われる。序盤から距離を巡る攻防が繰り広げられそうだが、振り分けの難しいラウンドが続く可能性が高い。勝負は終盤までもつれるのではないだろうか。(原功)

新藤=1986年8月22日、北海道出身の32歳。宮田ジム所属。左ボクサー型。戦績:26戦20勝(8KO)4敗2分。

松永=1987年9月30日、愛知県出身の31歳。横浜光ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:15戦14勝(8KO)1敗。

東日本ボクシング協会

東日本ボクシング協会公式ホームページです。