【見どころ】1年3ヵ月ぶりの再戦、序盤からワンツーの応酬か
5月4日(土)後楽園ホール
日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
王者 末吉大(帝拳)vs 大里拳(大鵬)挑戦者
WBOで3位、WBCで19位にランクされる末吉が、17年10月に獲得した日本王座の4度目の防衛戦に臨む。大里とは昨年2月の初防衛戦で対戦して8回TKOで退けているが、3回に右を浴びてダウンを喫するなど末吉にとっては反省点の多い試合でもあった。1年3ヵ月ぶりのリマッチで末吉が返り討ちにするのか、それとも大里が雪辱と戴冠を果たすのか。
末吉は左ジャブを突いて右に繋げるボクサーファイター型で、大里との初戦では右で追い立て、相手の左目上を切り裂いたすえドクター・チェックを経てストップに持ち込んでいる。その後、昨年10月の3度目の防衛戦では東洋太平洋王者の三代大訓(ワタナベ)と互いの王座をかけて対戦。前半でリードを奪ったものの追い上げを許し、三者三様の引き分けに終わった。こうしたなか、今回の大里との再戦は末吉にとって、初戦よりも濃い内容の勝利がノルマといえるかもしれない。
一方の大里は末吉に敗れたあと昨年10月、杉田聖(奈良)との再戦を制して今回の挑戦権を手にした。アマチュアで30戦(23勝7敗)の経験があるためか基礎がしっかりした右のボクサーファイター型で、176センチの長身から放つワンツーを得意としている。末吉との初戦ではダウンを奪ったあとに攻めきれなかったことが悔やまれるところだ。その反省点を再戦で生かせるかどうか。
ともに手の内を知っているが、やはり左ジャブで探り合いながら右を狙う展開になりそうだ。前回、末吉はリードブローを手控えるスタートを切ったが、今回は早い段階からペースを上げてくるものと思われる。もちろん挑戦者の大里も出遅れは許されない。序盤からテンポの速いワンツーの応酬が見られそうだ。(原功)
末吉=1990年10月8日、東京都出身の28歳。帝拳ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:20戦18勝(11KO)1敗1分。
大里=1994年6月4日、大阪府出身の24歳。大鵬ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:18戦15勝(4KO)2敗1分。
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