【見どころ】7戦無敗の三代vs45戦目の渡邊 序盤から主導権争いか
3月27日(水)後楽園ホール
東洋太平洋スーパー・フェザー級タイトルマッチ
王者 三代大訓(ワタナベ)vs 渡邊卓也(青木)挑戦者
アマチュアを経てプロ転向を果たしてから15ヵ月足らずで東洋太平洋王者になった24歳の三代が、12年超のキャリアを持つ元WBOアジアパシフィック王者の渡邊の挑戦を受ける。
三代はアマチュアで57戦(41勝4KO16敗)を経験後、17年3月にプロデビュー。昨年6月、6戦目で現在の王座を獲得した。強気のマッチメークは続き、10月には日本王者の末吉大(28=帝拳)と互いのベルトをかけて対戦。前半で出遅れたものの中盤から終盤にかけて世界ランカーを追い込み、12回ドローという結果を引き出した。勝利は逃したが、2試合続けて12回をフルに戦いきったことで試合運びやスタミナ面で大きな収穫になったはずだ。
一方の渡邊は、三代よりも10年早い07年1月にデビュー。12年間に44度もリングに上がってきた。この間、WBCユース王座、IBFアジア王座、WBOアジアパシフィック王座、WBOオリエンタル王座、東洋太平洋シルバー王座などを獲得しているが、日本王座には2度挑んでいずれも判定負けという結果に終わっている。16年12月には、当時の東洋太平洋王者で現在のWBO世界スーパー・フェザー級王者、伊藤雅雪(28=伴流)とも対戦したが、12回判定で敗れた。その後、主戦場を中国特別行政区の香港に移し、2年間に7戦6勝(6KO)1敗の戦績を残している。今回は伊藤戦以来の日本のリングということになる。
ともに右のボクサーファイター型で、自ら攻め込むことも相手を呼び込んで迎え撃つこともできるタイプだけに、序盤から駆け引きを含めた激しい主導権争いが展開されそうだ。スピードで勝ると思われる三代がやや有利か。(原功)
三代=1994年11月13日、島根県出身の24歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:7戦6勝(2KO)1分。
渡邊=1989年2月3日、東京都出身の30歳。青木ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:44戦35勝(20KO)8敗1分。
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