【見どころ】11連続KO狙う竹迫、無傷で前半乗り切りたい加藤

3月2日(土)後楽園ホール
<日本ミドル級タイトルマッチ>
王者 竹迫司登(ワールドS)vs 加藤収二(中野サイトウ)挑戦者

 プロデビューから10試合すべてKO勝ちという強打者の竹迫が、1位の指名挑戦者、加藤を相手に日本ミドル級王座の2度目の防衛戦に臨む。

 竹迫はアマチュアで41戦30勝(24KO)11敗の戦績を残して15年7月にプロデビュー。1年前、西田光(川崎新田)を1回TKOで下して戴冠を果たした。その後、6月のノンタイトル戦を挟み、11月には元王者の佐々木佐之介(ワタナベ)を2回TKOで退け初防衛を果たしている。こうした活躍と将来への期待から18年度の年間新鋭賞に選ばれている。竹迫は戦績が示すとおりの強打者で、特に右ストレートは踏み込んで打つだけでなくカウンターで合わせる技術も持っている。WBC26位にランクされる竹迫は「新鋭賞に恥じないような試合をする」と意気込んでいる。

 挑戦者の加藤は17年度の全日本新人王で、このところ8連勝(5KO)と好調を維持している。昨年11月には前王者の西田に競り勝ち、月間新鋭賞に選ばれるとともに今回の指名挑戦権を獲得した。加藤は身長180センチのサウスポーで、まわり込みながら右ジャブ、左ストレートを上下に散らすタイプで、手数の多さに特徴がある。

 攻撃力で大きく勝る竹迫がプレッシャーをかけ、サウスポーの加藤がサイドに出ながら迎え撃つパターンが予想される。王者の圧力を受け早々から挑戦者の可動範囲が狭まるようだと勝負は中盤を待たずに決する可能性もある。加藤はダメージを受けずに前半を乗り切って攪乱したいところだが…。(原功)

竹迫=1991年7月15日、大阪府出身の27歳。ワールドスポーツジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:10戦全KO勝ち。

加藤=1990年9月23日、東京都出身の28歳。中野サイトウジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:12戦10勝(6KO)1敗1分。

東日本ボクシング協会

東日本ボクシング協会公式ホームページです。