【見どころ】38歳の元王者 vs 初戴冠狙う戸髙

2月14日(木)後楽園ホール
<日本ライトフライ級王座決定戦>
王者 堀川謙一(三迫)vs 戸髙達(レパード玉熊)

 久田哲也(ハラダ)が返上して空位になった王座の決定戦。2代前の王者である38歳の堀川と、プロ8年目で初の戴冠を狙う29歳の戸髙が拳を交える。

 堀川は2000年4月にプロデビューしたキャリア19年のベテランで、これが国内現役選手最多の55戦目となる(38勝12KO15敗1分)。日本王座、東洋太平洋王座をはじめ地域王座戦だけで10度を経験している。フィリピン、メキシコ、タイで戦ったこともあり、また10ラウンド以上をフルに戦いきったことも10度ある。抜きん出たスピードやパワーがあるわけではないが、総合的な経験値の高い選手だ。1年半前にジムを移籍してからは6連勝、目下5連続KOと勢いを増している。

 対する戸髙は11戦目までは5勝(1KO)2敗4分と勝率は5割を切っていたが、ランク入りを果たした昨年4月の試合を含め直近の4戦は全勝(2KO)と好調だ。ただ、8ラウンドをフルに戦いきった経験が一度だけしかなく、スタミナやその配分といった点で不安があることは否めない。

 好戦的な戸髙が仕掛け、総合力で勝る堀川が様子をみながら応戦する展開が予想される。戸髙とすれば序盤で主導権を握り、その勢いのまま突っ走りたいところだが、ベテランの堀川がそれを簡単に許すとは思えない。戸髙のディフェンスの甘さを突いて堀川が徐々に流れを引き寄せ、中盤から終盤にかけて差を広げていく可能性が高いとみる。(原功)

堀川=1980年3月10日、京都府出身の38歳。三迫ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:54戦38勝(12KO)15敗1分。

戸髙=1989年10月26日、東京都出身の29歳。レパード玉熊ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:15戦9勝(3KO)2敗4分。

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