◇◆袴田事件漫画制作発表会見◇◆
日本プロボクシング協会(JPBA)・袴田巌支援委員会では、1966年の事件発生による死刑確定から半世紀、「無実」を訴え続けてきた袴田事件を分かりやすく世間に理解してもらうため、事件の概要を描いた漫画「スプリット・デシジョン~袴田巌 無実のプロボクサー~」を制作することを発表しました。漫画のタイトルは、ボクシングで接戦となった際に、3人の審判の判定が2対1に割れたときに使われる用語で、掲載は2月15日から全6回連載で毎月15日にホームページ(SNSとも連携)に更新されます。
【近年の袴田裁判経緯】
2014年3月:静岡地裁で再審開始が決定し、巌さんが釈放。
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2018年6月:東京高裁が死刑と拘置の執行停止を維持したまま再審開始を取り消し。
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現在:最高裁の判断を待っている段階。
【執筆者プロフィール】
森重水(もり・しげみ=写真2番目の右から2人目)
1988年(昭和63)3月2日生まれ
静岡県静岡市清水区出身(小学校4年生から25歳まで)
東海大学海洋学部卒業
卒業後、地元企業に就職
勤務の帰りに三津山ボクシングジムに通ってプロライセンス獲得
(通算成績3戦2敗1分、ボクシング歴約4年)
25歳から上京して漫画をはじめる
<受賞、掲載歴>
「『月刊コミックゼノン』第11回コミックゼノン漫画大賞」佳作
(作品名:アニマル・コミュニケーター犬飼~子犬との対話~)
近代セールス社「近代セールス」にて数度、コマ漫画やイラスト等を掲載。
漫画投稿サイト「pixiv」に、エッセイ漫画「元連敗ボクサーが漫画家を目指してみた#負け#ボツ」「高齢化社会の夜」等を投稿、発表。
【森さんの会見コメント】
「1人でも多くの人に読んでもらいたい。タイトルには1審で裁判官3人の合議の際に、2対1の多数決によって死刑判決をくだされた。この理不尽な決定に対する批判の思いをこめた自分がすこしでも力になれればという思いで引き受けた。捜査のずさんさ、袴田さんがどういう人生を歩んできたかということについて、すこしでも分かりやすく描いていけたらと思う」
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