【見どころ】36歳の王者vs33歳の挑戦者、勝負は終盤か!?

1月12日(土)後楽園ホール
日本ミニマム級タイトルマッチ
王者 小野心(ワタナベ)vs 田中教仁(三迫)挑戦者

 2度の世界挑戦経験を持つ36歳の小野に、33歳の田中が初戴冠を狙って挑む。経験値の高いベテラン同士のカードだけに勝負は数番までもつれ込みそうだ。

01年2月にプロデビューした小野はキャリア18年で、これが36戦目となる。世界、東洋太平洋、日本の王座をかけた試合は今回が9度目だ。現在の王座は昨年4月に獲得し、初防衛戦では15歳若い加納陸(大成)を8回TKOで退け貫録を示している。14年から17年の3年間で2度の世界挑戦と3度の日本王座戦を含め8戦3勝4敗1分とスランプに陥ったが、以後は3連勝と復調している。

 挑戦者の田中は05年のプロデビューだが、11年から17年にかけて5年3ヵ月のブランクがあるため試合数は24(17勝9KO7敗)に留まっている。過去に2度、日本王座への挑戦を経験しているが、八重樫東(大橋)に10回判定負け、昨年4月には小浦翼(E&Jカシアス)に5回TKOで敗れている。ただ、小浦戦では初回に右でダウンを奪うなど見せ場もつくった。半年後、元世界ランカーの榮拓海(折尾)に8回判定勝ちを収めて再起を果たし、今回の挑戦に繋げた。

 攻撃型の田中が積極的に仕掛け、サウスポーの小野が迎え撃つ展開が予想される。総合力に大きな差がないだけに接戦になりそうだ。(原功)

小野=1982年12月27日、神奈川県出身の36歳。ワタナベジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:35戦23勝(6KO)9敗3分。

田中=1985年2月21日、東京都出身の33歳。三迫ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:24戦17勝(9KO)7敗。

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