【見どころ】高校の先輩・後輩対決!離れて新藤、接近して渡部
12月20日(木)後楽園ホール
日本スーパーウェルター級王座統一戦
王者 新藤寛之(宮田)vs 渡部あきのり(角海老宝石)暫定王者
今年5月、新藤は丸木凌介(天熊丸木)との決定戦で10回判定勝ち、ウェルター級(16年1月~4月)に続く2階級目の王座を獲得した。しかし、その試合で右拳を負傷して戦線離脱することになり、暫定王座が設けられることに。8月、渡部が丸木との決定戦に1回TKO勝ちを収め新藤の対抗王者になった。今回の王座統一戦がともに初防衛戦となる。ふたりは花咲徳栄高校の先輩、後輩の間柄だが、ここは1学年上の渡部の方が戦いにくい立場にあるといえよう。
両者ともサウスポーだが、身長186センチの新藤が右ジャブと足で距離を保って戦うタイプなのに対し、身長175センチの渡部は中間距離と至近距離で乱打戦を仕掛けるファイター型で、戦闘スタイルは対照的といえる。25戦20勝(8KO)4敗1分の新藤、44戦37勝(31KO)7敗の渡部、違いは数字にも表れている。
勝負のカギは距離にあると言い切ってもいいだろう。新藤がジャブを突いてセーフティーゾーンをキープすることができればポイントも転がり込んでくるはずだ。相手が入ってくる際にアッパーで迎え撃つ策も効果的だろう。これに対し渡部は前傾姿勢で接近を図り、ボディから顔面への打ち分けを狙ってくるものと思われる。自慢の強打が当たる距離に持ち込めれば王座統一が見えてくる。(原功)
新藤=1986年8月22日、埼玉県出身の32歳。宮田ジム所属。左ボクサー型。戦績:25戦20勝(8KO)4敗1分。
渡部=1985年7月12日、埼玉県出身の33歳。角海老宝石ジム所属。左ファイター型。戦績:44戦37勝(31KO)7敗。
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