【見どころ】3連続KO防衛狙う吉野、小林は序盤勝負か

12月13日(木)後楽園ホール
日本ライト級タイトルマッチ
王者 吉野修一郎(三迫)vs 小林和優(RK蒲田)挑戦者

 昨年10月にプロ6戦目で日本王座を獲得した吉野の3度目の防衛戦。挑戦者の小林は12年から17年にかけて引き分けを挟み6連敗を喫していたが、昨年11月に6年ぶりの勝利を飾った。その試合を含めて2連勝で今回のチャンスをつかんだ。吉野が3連続KO防衛を果たすのか、それとも小林が大番狂わせを起こすのか。

 吉野は高校時代に4つのタイトルを獲得したあと東京農大に進み、アマチュアで124戦104勝(55KO)20敗の戦績を残した。プロ転向は3年前で、以来8戦全勝(6KO)の快進撃をみせている。4戦目で元日本王者の加藤善孝(角海老宝石)を破り、その半年後に日本王座についた。大柄な右ボクサーファイター型で、破壊力のある右ストレートのほかボディブローなども巧みだ。

 一方の小林は05年12月にプロデビューした13年選手だが、途中で2年7ヵ月のブランクをつくるなどしたため試合数は18に留まっている。キャリア前半は9戦8勝(5KO)1敗と順調だったが、そのあとで7戦して6敗1分けというスランプに陥った。1年前に連敗を脱し、今年5月にランクイン。そして35歳にして初挑戦のチャンスをつかんだ。

 両者の実績と現有戦力を比較すると吉野の有利は絶対的なものといえよう。早い段階で王者が主導権を握るようだと前半決着も考えられる。厳しい戦いが予想される小林は序盤からエンジン全開で飛ばして番狂わせを狙いたい。(原功)

吉野=1991年9月28日、栃木県出身の27歳。三迫ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:8戦全勝(6KO)。

小林=1983年3月13日、長野県出身の35歳。RK蒲田ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:18戦10勝(6KO)7敗1分。

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