【見どころ】サウスポーの全勝対決!五輪メダリストの経験とスキルが一枚上か

12月3日(月) 後楽園ホール
東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ
王者 清水聡(大橋)vs 上原拓哉(アポロ)挑戦者

 世界挑戦を視界にとらえている東洋太平洋フェザー級王者の清水が、東洋太平洋6位、日本8位にランクされる16戦全勝(10KO)の上原の挑戦を受ける。サウスポーの全勝対決だが、経験やスキルで勝る清水有利は揺るがない。

 アマチュア時代に12年ロンドン五輪バンタム級で銅メダルを獲得している清水は、16年9月にプロに転向。以後、7戦すべてでKO(TKO)勝ちを収めている。17年10月に現在の王座を獲得しており、これが4度目の防衛戦となる。世界ランキングでもIBF3位、WBC6位に名を連ねている。来年には大舞台を見据えており、ここは内容のある勝利が求められるところといえる。

 挑戦者の上原はアマチュアを経て14年8月にプロデビュー。初陣を含め4年間で16の白星を並べてきた。清水ほどの実績はないが、2年前にはフェザー級のWBCユース王座を獲得している。後楽園ホールのリングは15年6月(2回KO勝ち)以来、2年半ぶり2度目となる。サウスポーのボクサーファイター型で、左ストレートと左右のボディブローを得意としている。

 同じサウスポーだが、長身の清水は変則的な独特の間合いとタイミングを持っている。これに対し挑戦者がどう対応するかがカギといえる。上原が最初から戸惑いをみせて後手にまわるようならば多くは望めないだろう。逆に臆することなく押し込むような展開に持ち込めれば番狂わせの可能性も出てきそうだ。経験値を含めた現有戦力では清水が一枚上を行くだけに、上原は先手をとって仕掛けていく必要があるだろう。

清水=1986年3月13日、岡山県出身の32歳。大橋ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:7戦全KO勝ち。

上原=1995年10月17日、沖縄県出身の23歳。アポロジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:16戦全勝(10KO)。

東日本ボクシング協会

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