【見どころ】3度目の対決を制して返り咲きを果たすのは!?

11月20日(火) 後楽園ホール
WBA女子世界アトム級暫定王座決定戦
宮尾綾子(ワタナベ)vs 池山直(フュチュール)

 この階級の元WBA女子王者の宮尾と前WBO女子王者の池山が、WBA暫定王座の決定戦で拳を交える。両者は16年12月、池山の王座に宮尾が挑むかたちで対戦し、池山が6回TKO勝ちで5度目の防衛を果たしている。ただ、このときは僅差でポイントをリードしていた宮尾が右膝を負傷したためにあっけない幕切れを迎えたもので、ともに不良消化の思いが強いはずだ。さらに両者はJBC(日本ボクシングコミッション)が女子ボクシングを公認する前の06年4月にも対戦しており、そのときも池山が4回KO勝ちを収めている。宮尾が2試合分の借りを返すのか、それとも49歳の池山が返り討ちにするのか。

 スピードと機動力で勝る宮尾は前後左右に動きながら出入りしてポイントを奪いたいところだが、それを池山が簡単に許すとは思えない。池山は圧力をかけながらラフなパンチをボディ、顔面に狙っていくはずだ。宮尾の動きが終盤まで落ちなければ雪辱と戴冠が見えてくるが、途中で足が止まり相手の正面に立つシーンが増えるようだと黄色信号が灯ることになる。(原功)

宮尾=1983年8月29日、長野県出身の35歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。JBC認定後の戦績:21戦18勝(6KO)3敗。

池山=1969年9月18日、岡山県出身の49歳。フュチュールジム所属。右ボクサーファイター型。JBC認定後の戦績:15戦10勝(2KO)3敗2分。

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