【見どころ】サウスポー対決はスピードと経験で内藤に分

10月11日(木)後楽園ホール
東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ
王者 内藤律樹(E&Jカシアス)vs 永田大士(三迫)挑戦者

 今年1月に現在の王座を獲得した内藤の2度目の防衛戦。5月の初防衛戦では終盤に2度のダウンを喫すなど薄氷の勝利だっただけに、どう立て直してくるか。

 内藤はアマチュアで68戦59勝(20KO)9敗の戦績を残して11年9月にプロデビュー。2年半足らずで日本スーパーフェザー級王座を獲得し、現WBO世界王者の伊藤雅雪(伴流)や世界挑戦経験者の荒川仁人(八王子中屋⇒ワタナベ)を判定で退けるなど4度の防衛を果たした。しかし、5度目の防衛戦で尾川堅一(帝拳)にダウンを喫して5回負傷判定負け。再戦でも競り負けた。これを機にライト級からスーパーライト級に上げたという経緯がある。スピードとテクニックに定評のある技巧派サウスポーで、WBCでは39位にランクされている。

 挑戦者の永田もアマチュア出身で、こちらは62戦41勝(11KO)21敗の戦績を残したあと14年8月にプロデビューした。初陣は6回引き分けだったが、2戦目から8連勝(4KO)を収めて日本3位まで上昇。しかし、昨年4月にデスティノ・ジャパン(ピューマ渡久地)に7回TKO負けを喫し、再出発を強いられた。再起後は3連勝(1KO)を収めている。

 スピードや経験値などで勝る内藤有利といえるカードだが、前戦のショックを引きずっているようだと苦戦も考えられる。永田は前後左右に動きながらかき回して先に主導権を握りたい。(原功)

内藤=1991年7月31日、神奈川県出身の27歳。E&Jカシアスジム所属。左ボクサー型。戦績:22戦20勝(7KO)2敗。

永田=1990年1月12日、宮崎県出身の28歳。三迫ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:13戦11勝(5KO)1敗1分。

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