【見どころ】対サウスポーに自信増した勅使河原、中盤から終盤にヤマか?

10月11日(木)後楽園ホール
東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦
王者 勅使河原弘晶(輪島S)vs グレン・サミンギット(フィリピン)

 勅使河原は昨年10月に獲得したバンタム級のWBOアジアパシフィック王座を返上し、1階級上のスーパーバンタム級に転向して東洋太平洋王座の決定戦に臨む。フィリピン王座を獲得した実績を持つサウスポーのサミンギットを相手に、持ち味の攻撃的なボクシングを貫くことができるか。

 勅使河原は2年前に赤穂亮(横浜光)に惜敗したものの、その後は5連勝(4KO)と好調を維持している。直近の試合、WBOアジアパシフィック王座のV2戦では世界挑戦経験者のサウスポー、帝里木下(千里馬神戸)を5回KOで退けており、自信を増している。サミンギット戦を前にサウスポー攻略法も会得したといえるかもしれない。

 相手のサミンギットは2年前にフィリピン国内王座(バンタム級)を獲得し、昨年9月には防衛も果たした。しかし、この間に無冠戦で6回判定負けを喫するなど安定感を欠いている。ガードを比較的高く揚げた構えから上体を柔らかくつかって攻防を組み立てるボクサーファイター型だが、勅使河原ほどの攻撃力は感じられない。

 163センチと伝えられる小柄なサウスポーを相手に、勅使河原は積極的に仕掛けることができるか。勅使河原が前半でペースを握れば着々とポイントを重ねる可能性が高いとみる。そのうえで中盤から終盤に攻勢を強めるのではないだろうか。(原功)

勅使河原=1990年6月3日、群馬県出身の28歳。輪島功一スポーツジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:21戦17勝(10KO)2敗2分。

サミンギット=1989年1月2日、フィリピン出身の29歳。左ボクサーファイター型。戦績:24戦21勝(11KO)3敗。

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