【見どころ】逸材同士の統一王座決定戦!

10月6日(土)後楽園ホール
東洋太平洋&日本スーパーフェザー級タイトルマッチ
日本王者 末吉大(帝拳)vs 三代大訓(ワタナベ)OPBF王者

 日本王座を2度防衛中の末吉がWBO7位、WBC21位にランクされており、今年6月に戴冠を果たした東洋太平洋王者の三代もWBC36位に名を連ねている。ともに次のステージに向かうためにも絶対に負けられない重要な一戦だ。

 末吉はアップライト系の構えから小突くような左ジャブを繰り出して距離とタイミングを計り、右ストレートに繋げるパターンを持っている。この右は自ら踏み込んで打つ場合もあれば、相手が出てきたところに合わせるカウンターもある。リスクを避ける必要が生じた場合は足をつかって間合いを外すなど試合運びも巧い。戴冠試合を含む3度の日本タイトルマッチではいずれも最上位者と戦って勝っているが、ダウンを喫するなど安定感を欠く試合もあり、そのあたりに一抹の不安を残している。

 三代は17年3月のプロデビューから15ヵ月で東洋太平洋王座を獲得した23歳の新鋭で、これが初防衛戦でもある。こちらも177センチの長身から左ジャブを突いてペースをつくるボクサーファイター型で、今年1月、末吉のジム後輩にあたる正木脩也からダウンを奪ったように右ストレートは速くシャープだ。1年前の試合でダウンを喫したり今年6月の戴冠試合で窮地に陥ったりと危ない橋も渡ってきた。まだ6戦(全勝2KO)と試合数は少ないが、2戦目にフィリピンで勝利を収めるなど数字以上に経験値は高い。

 ともに左のリードパンチで探りを入れながら次の組み立てを考えるタイプだけに、初回から左ジャブの突き合いが見られそうだ。簡単にペース争いが終わるとは思えず、勝負は競ったまま中盤から終盤までもつれる可能性が高いとみる。(原功)

末吉=1990年10月8日、東京都出身の27歳。帝拳ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:19戦18勝(11KO)1敗。

三代=1994年11月13日、島根県出身の23歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:6戦6勝(2KO)。

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