【見どころ】藤本がスピードとテクニックで圧倒か?

9月25日(火)後楽園ホール
東洋太平洋&WBOアジアパシフィック ヘビー級タイトルマッチ
王者 藤本京太郎(角海老宝石)vs スタット・カラレック(タイ)挑戦者

 最重量級のヘビー級でWBO7位、WBC18位に名を連ねる藤本が、過去に日本で3戦しているスタットを相手に東洋太平洋王座の4度目、WBOアジアパシフィック王座の3度目の防衛戦に臨む。

このところ4連続KO勝ちと好調の藤本にとっては前半でのKO勝ちがノルマといえそうだ。

 藤本は身長183センチ、リーチ186センチ、体重103キロ前後とヘビー級では体格に恵まれているとはいえないが、その分、スピードがあって小回りがきくという利点がある。足をつかいながら左ジャブを突いて様子をうかがい、リスクを排除したうえで攻撃に出るボクシングを確立している。ただ、アジア圏を出て勝負するには攻撃力のアップが課題として残っているといえる。

 挑戦者のスタットは12年12月のプロデビュー戦で松本晋太郎(ヨネクラ⇒ワタナベ)に2回TKO負け。15年7月、東洋太平洋スーパー・ミドル級王者の清田祐三(フラッシュ赤羽)への挑戦試合では10回TKO負けを喫している。今年3月、3度目の来日で大和藤中(金子)に8回判定勝ちを収めている。身長170センチ、ベスト体重は76キロ~90キロとヘビー級では体格で大きく見劣りすることは否めない。

 相手の力量が分かっていることもあり、藤本が序盤から積極的に打って出る可能性があり、そのまま攻め落としてしまうことも十分に考えられる。ただ、スタットは12勝のうち11KOをマークしているだけに、不用意な被弾は避けたい。(原功)

藤本=1986年6月23日、大阪府生まれの32歳。角海老宝石ジム所属。右ボクサー型。戦績:20戦19勝(11KO)1敗。

スタット=1995年5月12日、タイ出身の23歳。戦績:21戦12勝(11KO)9敗。

東日本ボクシング協会

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