【見どころ】最軽量級の全勝ホープ対決はKO決着が濃厚!

9月29日(土) 後楽園ホール
東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ
王者 小浦翼(E&Jカシアス)vs 冨田大樹(堺東ミツキ)挑戦者

 昨年7月に東洋太平洋王座を獲得し、2度の防衛を含めて13戦全勝(9KO)をマークしている小浦の3度目の防衛戦。挑戦者も12戦全勝(4KO)と勢いがあるだけに、初回から目の離せない試合になりそうだ。

 アマチュアを経て4年前にプロデビューした小浦は15年度の全日本新人王で、16年以降の7戦に限っては全勝(6KO)と最軽量級とは思えない数字を残している。トータルでも69パーセントのKO率を誇る。手足のスピードを生かして出入りする攻撃的なボクシングを身上としており、ワンツーと左ボディブローが主武器といえる。一方で攻め急ぎの傾向もあり、その点が課題として残っている。

 挑戦者の冨田は15年5月プロデビューの20歳で、16年度の全日本新人王を獲得している。タイトルへの挑戦は初めてだが、メキシコでトレーニングを積むなど数字に表れない経験をしており、気後れすることはないだろう。7月に予定していたユース王座戦が相手の負傷で中止になったが、代わりに今回の挑戦が実現した経緯がある。モチベーションは高いものがあるはずだ。スピードのある左ジャブ、右から左の上下という攻撃が大舞台でも出るか。

 ともにスピードがあるうえ上下の打ち分けを得意としており、序盤からテンポの速い展開が予想される。WBA9位、WBC3位、IBF4位、WBO11位にランクされる小浦が一歩先を行っているが、攻めに逸ると落とし穴にはまる可能性もある。(原功)

小浦=1994年10月10日、神奈川県出身の23歳。E&Jカシアスジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:13戦全勝(9KO)。

冨田=1997年11月29日、大阪府出身の20歳。堺東ミツキジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:12戦全勝(4KO)。

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