【見どころ】KO決着濃厚!序盤から目の離せない展開か

8月24日(金)後楽園ホール
日本スーパー・ウェルター級暫定王座決定戦
渡部あきのり(角海老宝石)vs 丸木凌介(天熊丸木)

 今年5月に丸木との王座決定戦を制して日本スーパー・ウェルター級王者になった新藤寛之(宮田)が、右手を負傷して戦線離脱することにともなって設けられることになった暫定王座の決定戦。元日本&東洋太平洋ウェルター級王者の渡部がパンチ力にものをいわせて押し切るのか、それとも日本王座への挑戦が3度目となる丸木が執念をみせるのか。

 渡部は04年から07年にかけて日本タイ記録となる15連続KO勝ちを収めたこともあるサウスポーの強打者で、11年から13年までウェルター級の日本王座と東洋太平洋王座を保持していた実績を持っている。36勝のうち30KOをマークしている反面、7敗のうち6度はKO負けという脆さも併せ持つ。

 丸木は世界挑戦の経験を持つ父親のジムの秘蔵っ子としても知られる。高校時代に選抜大会で準優勝するなど42戦(33勝24KO9敗)のアマチュア経験を持つ右のボクサーファイター型で、左ジャブから距離を詰めて左右のフックで攻めることが多い。15年にWBCのスーパー・ウェルター級ユース王座を獲得したことはあるが、国内王座は手にしていない。21戦15勝(10KO)5敗1分とKO率では渡部に及ばないが、KO負けは一度もない。

 ともに攻撃型ではあるが、接近戦を好む渡部が仕掛けて丸木が迎え撃つ展開になりそうだ。渡部の自慢の強打が命中するのが早いか、それとも丸木の右ストレートが迎撃打としてヒットするのが早いか。序盤から目の離せないスリリングな試合になることは間違いない。(原功)

渡部=1985年7月12日、埼玉県出身の33歳。角海老宝石ジム所属。左ファイター型。戦績:43戦36勝(30KO)7敗。

丸木=1991年3月29日、愛知県出身の27歳。天熊丸木ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:21戦15勝(10KO)5敗1分。

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