【見どころ】23歳の新星三代が6戦目で戴冠か!?

6月20日(水)ディファ有明
東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ
王者 カルロ・マガリ(フィリピン)vs 三代大訓(ワタナベ)挑戦者

 昨年3月にプロデビュー後、5戦全勝(2KO)をマークしている23歳のホープ、三代が東洋太平洋王者のマガリに挑む。WBC32位にランクされる王者を攻略すれば世界への視界が開けるだけに、三代にとっては極めて重要な一戦だ。

 三代はアマチュアを経てプロに転向。2戦目はフィリピンで戦い、4戦目には15年西日本新人王の仲里周磨(ナカザト)に6回判定勝ちを収めている。直近の試合となる今年1月の正木脩也(帝拳)では、日本3位にランクされていた全勝のホープから3回にダウンを奪って8回判定勝ち、正木と入れ替わって上位に進出してきた。左ジャブを突いてリズムと距離をつくり、ボディブローや右ストレートを打ち込む攻撃パターンを持つ。

 若くて勢いのある三代の挑戦を受けるマガリは、12年のプロキャリアで35戦23勝(12KO)9敗3分の戦績を残しているベテランだ。今年1月、三代対正木が行われたイベントのメインで小谷将寿(平仲)に10回TKO勝ちした試合を含め日本では3KO勝ちを収めている。そのほかロシア(2度)、オーストラリア、ガーナ、マレーシアのリング上がったこともあり、経験値という点では三代を大きく上回っている。2月には世界挑戦の話も舞い込んだが、前戦からの間隔が短かかったため実現には至らなかった。積極的に距離を潰しにかかって左右のフックで攻め込むタイプだ。

 接近戦を仕掛けるマガリに対し、三代は左ジャブで距離を保って右のカウンターを狙うものと思われる。マガリが長丁場の戦いを数多く経験していることを考えると、三代は前半でペースを握っておきたいところだ。そのためにもボディブローを有効につかいたい。(原功)

マガリ=1986年9月25日、フィリピン出身の31歳。右ボクサーファイター型。戦績:35戦23勝(12KO)9敗3分。

三代=1994年11月13日、島根県出身の23歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:5戦全勝(2KO)。

東日本ボクシング協会

東日本ボクシング協会公式ホームページです。