【見どころ】攻撃型の勅使河原 vs 経験豊富な木下
6月14日(木)後楽園ホール
WBOアジアパシフィックバンタム級タイトルマッチ
王者 勅使河原弘晶(輪島S)vs 帝里木下(千里馬神戸)
世界ランク(WBO7位)にも名を連ねるWBOアジアパシフィック王者の勅使河原が、2度の世界挑戦経験を持つサウスポーの木下を相手に2度目の防衛戦に臨む。
勅使河原はテンポのいい左ジャブを突きながら右ストレートに繋げ、チャンスとみると一気に左右フックで仕留めにかかる右ボクサーファイターで、攻撃力がある。粗削りな部分はあるが、その分、戦いぶりはダイナミックだ。2年前に赤穂亮(横浜光)に小差の10回判定負けを喫したが、以後は4連勝(3KO)と好調を維持している。現在の王座は昨年10月、世界挑戦経験を持つジェトロ・パブスタン(比)に10回TKO勝ちを収めて獲得したもので、今年2月には12回判定勝ちで初防衛を果たしている。
挑戦者の木下は12年から13年にかけて日本スーパー・フライ級王座を5度防衛した実績を持ち、世界挑戦も2度経験している。昨年7月、IBFスーパー・フライ級王者のジェルウィン・アンカハス(比)に7回TKO負けを喫したのを機にバンタム級に転向し、再起戦ではボディブローで3回TKO勝ちを収めている。
攻撃型の勅使河原が積極的に仕掛け、サウスポーの木下が迎え撃つ展開が予想される。王者の勢いに分があるとみるが、パブスタン戦に続いてサウスポーとの対戦が2度目となる勅使河原が距離やタイミングをつかむのに戸惑うようだと勝負の行方は混沌としそうだ。
接戦になった場合、木下が中盤から終盤に抜け出す可能性もある。(原功)
勅使河原=1990年6月3日、群馬県出身の28歳。輪島功一スポーツジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:20戦16勝(9KO)2敗2分。
木下=1985年12月17日、大阪府出身の32歳。千里馬神戸ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:29戦26勝(9KO)2敗1分。
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