【見どころ】KO決着必至!序盤から目の離せない展開か
6月14日(木)後楽園ホール
WBOアジアパシフィックスーパー・フライ級王座決定戦
船井龍一(ワタナベ)vs ワルリト・パレナス(フィリピン)
13年のプロキャリアで20度のKO勝ちを収めている船井と、11年のプロ生活で23KOをマークしているパレナス。ジャッジ不要の勝負になりそうだ。
船井はデビューから7年の時点では23戦17勝(11KO)6敗という戦績だったが、13年以降は13戦12勝(9KO)1敗で、この5年で勝率とKO率を大きくアップさせている。最後の敗北は2年前、石田匠(井岡)に10回判定負けを喫したものだが、以後は5連勝(4KO)と好調だ。昨年3月には日本王座を獲得し、2度の防衛を果たしている。WBC14位、IBF7位、WBO12位と3団体で世界挑戦圏内にいる。
一方のパレナスは07年4月にフィリピンでプロデビューし、11年から12年にかけて「ウォーズ・カツマタ」の名前で日本のリングを席捲したこともある。15年12月には井上尚弥(大橋)の持つWBO世界スーパー・フライ級王座に挑んだが、このときは2回TKOで敗れている。昨年12月に大阪で1回TKO勝ちを収めて再起を果たし、今年4月には兵庫でも1回TKO勝ちを飾っている。
ともに軽量級ばなれしたKO率を誇るが、船井が左ジャブを多用しながら右ストレートに繋げるのに対し、パレナスは圧力をかけながらパワフルな右ストレート、左フックで倒すパターンを持っている。3回以内のKO勝ちに限定してみると、船井が13度、パレナスが14度で、ふたりとも序盤でけりをつけたケースが多い。船井の左ジャブが機能するかどうかがカギといえるが、いずれにしても序盤から目の離せない試合になりそうだ。(原功)
船井=1985年8月13日、東京都出身の32歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:36戦29勝(20KO)7敗。
パレナス=1983年7月10日、フィリピン出身の34歳。森岡ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:34戦26勝(23KO)7敗1分。
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