【見どころ】末吉大のV2戦!左ジャブの突き合いに注目

5月30日(水)後楽園ホール
日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
王者 末吉 大(帝拳)vs 東上剛司(ドリームジム)挑戦者

 日本スーパー・フェザー級王者、末吉の2度目の防衛戦。37歳のベテランを相手に王座を守ることができるか。

 末吉はアマチュアを経て11年6月にプロ転向を果たし、7年間に18戦17勝(11KO)1敗のレコードを残している。4戦目に伊藤雅雪(伴流=現WBA9位、WBC8位、IBF8位、WBO2位)に2-1の判定負けを喫したが、これが過去唯一の敗北だ。以後は14連勝(8KO)をマークしており、現在はWBOで6位、WBCでは26位にランクされている。

 末吉は左ジャブを差し込んでおいて右に繋げる正攻法のボクシングを身上とするボクサーファイター型で、決め手は右ストレートといっていいだろう。直近の5戦に限ってみれば5勝のうち4KOと高い割合でKO勝ちを収めている。ただし、今年2月の初防衛戦では挑戦者の右を浴びて3回に不覚のダウンを喫しており、課題も残っている。

 挑戦者の東上は03年7月にプロデビューした15年選手で、6月29日には38歳になる。日本チャンピオンとして誕生日を迎えるためにも、35戦目で得た初チャンスを生かしたいところだ。この東上も左ジャブから右ストレートに繋げる戦闘スタイルを持つオーソドックスな選手で、やはり生命線は左ジャブといっていいだろう。

 まずは序盤の左ジャブの突き合いに注目したい。ここで末吉が容易に差し勝つようならば中盤から終盤にかけてヤマが訪れる可能性が高くなりそうだ。東上は序盤で主導権を握って先行、王者を慌てさせたい。(原功)

末吉=1990年10月8日、東京都出身の27歳。帝拳ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:18戦17勝(11KO)1敗。

東上=1980年6月29日、大阪府出身の37歳。ドリームジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:34戦14勝(5KO)15敗5分。

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