【見どころ】全勝の若武者対決!ボディ攻撃でKO狙う王者

5月20日(日)大田区総合体育館
IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
王者 京口紘人(ワタナベ)vs ビンス・パラス(フィリピン)挑戦者

 プロキャリア2年で9戦全勝(7KO)の京口と、2年10ヵ月で13戦全勝(11KO)のパラス。V2を目指す24歳の王者に19歳のホープが挑む一戦は、最初から目の離せないスリリングな展開になりそうだ。

 京口は昨年7月、ホセ・アルグメド(メキシコ)を12回判定で下し、デビューから1年3ヵ月、プロ8戦目で世界王座についた。初防衛戦ではIBF最上位のカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)を寄せ付けず、8回TKOで一蹴した。すでに十分強いが、それでいて伸びしろを残した成長中の王者といえる。

 そんな京口が迎える挑戦者は少年時代、マニー・パッキャオ(フィリピン)が一般に無料開放しているジムでボクシングを習った経歴を持つ。祖国の英雄のためにも負けるわけにはいかない試合だ。パラスは過去の13戦は106ポンド(約48.0キロ)から109ポンド(約49.4キロ)で戦ってきたが、今回は105ポンド(約47.6キロ)まで落とすことになり、まずはコンディション調整が注目される。

 ともに攻撃型の選手だけに、序盤から激しい攻防になりそうだ。パラスは比較的ガードが高く、いきなり顔面を狙っても有効打になりにくいと思われる。京口は得意のボディブローで突破口を開きたいところだ。パラスは11KOのうち3ラウンドまでに8KOをマークしているだけに、序盤は要注意といえよう。(原功)

京口=1993年11月27日、大阪府出身の24歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:9戦全勝(7KO)。

パラス=1998年10月13日、フィリピン出身の19歳。右ボクサーファイター型・戦績:13戦全勝(11KO)。

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