【見どころ】スピードとスキルの内藤か、馬力のチャベスか

5月15日(火)後楽園ホール
東洋太平洋スーパー・ライト級タイトルマッチ
王者 内藤律樹(E&Jカシアス)vs ジェリッツ・チャベス(フィリピン)挑戦者

 今年1月、決定戦を9回TKOで制して東洋太平洋スーパー・ライト級王座を獲得した内藤の初防衛戦。思い切りのいい攻撃が身上のチャベスを相手に持ち味の技巧が冴えるか。

 内藤は14年2月に日本スーパー・フェザー級王座を獲得し、伊藤雅雪(伴流=現WBA9位、WBC7位、IBF8位、WBO2位)を判定で下すなど3度の防衛に成功したが、尾川堅一(帝拳)に敗れて無冠になった。再戦でも惜敗したのを機に階級を上げ、スーパー・ライト級で戴冠を果たし、目に見えるかたちで結果を残したといえる。今回の試合は、このクラスで世界戦線に割って入ることができるかどうかの小テストといえるかもしれない。

 挑戦者のチャベスは12戦8勝(6KO)2敗2分と驚くほどの戦績を残しているわけではないが、昨年6月の初来日試合では岡田博喜(角海老宝石)に判定で敗れはしたものの善戦している。ほかにもフィリピン王座を獲得したりロシア遠征を経験したりしており、12戦の中身は濃い。馬力があるだけに侮れない相手といえる。

 サウスポーの内藤がスピードとスキルを生かしてコントロールする可能性が高いとみるが、体ごと飛び込むようにして打ち込んでくるチャベスの右には注意が必要だ。(原功)

内藤=1991年7月31日、神奈川県出身の26歳。E&Jカシアスジム所属。左ボクサー型。戦績:21戦19勝(7KO)2敗。

チャベス=1991年3月4日、フィリピン出身の27歳。右ファイター型。戦績:12戦8勝(6KO)2敗2分。

東日本ボクシング協会

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