【見どころ】両陣営の策が勝敗を左右する?

5月15日(火)後楽園ホール
日本スーパー・ウェルター級王座決定戦
新藤寛之(宮田)vs 丸木凌介(天熊丸木)

 井上岳志(ワールドスポーツ)が返上して空位になった日本スーパー・ウェルター級王座の決定戦。2階級制覇を狙う元日本ウェルター級王者、長身サウスポーの新藤に分がありそうだ。

 新藤は186センチの長身を折って懐深く構え、長丁場を想定しながら戦うため相手にとってはやりにくいタイプといえる。ウェルター級王座の初防衛戦では10回TKO負けを喫したが、24戦のキャリアのうち最後まで戦うことなく敗れたのはその一度だけだ。再起後は2連続TKO勝ちを収めている。

 対する丸木は高校時代に選抜大会で準優勝するなど42戦(33勝24KO9敗)のアマチュア経験を持つ右のボクサーファイター型で、左ジャブから中間距離に入って左右のフックで攻めることが多い。日本王座への挑戦は16年7月(野中悠樹に10回判定負け)に続いて2度目となるが、その前年にはWBCのユース王座を獲得している。

 気持ちを前面に出して戦う丸木とすれば、前半で流れを掴んでそのまま押し切ってしまいたいところだ。反面、新藤が懐に相手を入れさせずに捌いてポイントをピックアップしていく展開も考えられる。やや新藤に分があるとみるが総合力に大きな差が認められないだけに、王座にかける思いや両陣営の策が勝敗を左右する可能性もある。(原功)

新藤=1986年8月22日、埼玉県出身の31歳。宮田ジム所属。左ボクサー型。戦績:24戦19勝(8KO)4敗1分。

丸木=1991年3月29日、愛知県出身の27歳。天熊丸木ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:20戦15勝(10KO)4敗1分。

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