【見どころ】日本人初のヘビー級世界一を意識

5月7日(月)後楽園ホール
東洋太平洋&WBOアジアパシフィック ヘビー級タイトルマッチ
王者 藤本京太郎(角海老宝石)vs アーロン・ラッセル(オーストラリア)挑戦者

 2冠王者の藤本が15戦11勝(4KO)4敗の戦績を残しているラッセルを迎えて防衛戦に臨む。WBOの7位のはじめWBA15位、WBC20位にランクされている藤本にとっては世界挑戦を視野に入れながらの試合となる。

 藤本は日本王座に続いて昨年1月に東洋太平洋王座を獲得し、5月にはWBOアジアパシフィック王座もコレクションに加えた。藤本は身長183センチ、リーチ186センチ、体重は100キロ~105キロで、ヘビー級では小柄な選手といえる。しかし、代わりにスピードがあって小回りが利くというプラス面がある。東洋太平洋王座を獲得した試合では12ラウンドをフルに戦い抜いてスタミナを証明し、直近の2試合は9回TKO、5回KOで仕留めている。こうしたなか当時のWBO王者、ジョセフ・パーカー(ニュージーランド/米)への挑戦話も舞い込むなど、世界を視界にとらえるところまできている。

 挑戦者のラッセルはオーストラリアのクルーザー級国内王座を獲得した実績を持つ29歳で、距離を詰めて左右フック、右アッパーを突き上げる好戦的なタイプだ。

 経験に加えスピードや前後左右への動きでも勝ると思われる藤本は相手の正面に立たず、いつものように角度をつけて出入りするものと思われる。その際に攻め急ぐ愚を犯さなければ大きなトラブルに陥ることはないだろう。藤本は「(大舞台に臨むための)最終局面に来ていると思うので、それに繋がる試合をする」と意気込んでいる。3連続KO勝ちの期待が高まる。(原功)

藤本=1986年6月23日、大阪府出身の31歳。角海老宝石ジム所属。右ボクサー型。戦績:19戦18勝(10KO)1敗。

ラッセル=1988年11月25日、オーストラリア出身の29歳。右ボクサーファイター型。戦績:15戦11勝(4KO)4敗。

東日本ボクシング協会

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