【見どころ】KO決着必至の強打者対決!

4月16日(月)後楽園ホール
日本ウェルター級タイトルマッチ
王者 有川稔男(川島)vs 矢田良太(グリーンツダ)挑戦者

 これが3度目の防衛戦となる有川が19戦15勝(13KO)4敗、挑戦者の矢田が19戦15勝(12KO)4敗と、ともに高いKO率を誇る。66.6キロを体重上限とするウェルター級らしいスリリングで迫力ある攻防が期待できそうだ。

 有川はデビュー戦の黒星をはじめ12戦目までに4敗を喫するなど歩みは決して順風満帆というわけではなかったが、このところ7連勝、6連続KO勝ちと絶好調だ。このなかには元日本&東洋太平洋王者の渡部あきのり(角海老宝石)に6回TKO勝ちした試合や戴冠試合を含む日本タイトルマッチ3試合も含まれており、中身も濃い。強引な攻撃は自重し、足と左ジャブで間合いをとりながらボクシングを組み立て、好機に右ストレートから左フックの上下打ちで攻め立てる。接近してから繰り出す右アッパーも効果的だ。

 挑戦者の矢田も有川と同じ179センチと大柄で、プレスしながら左フックを振り抜く好戦的なタイプといえる。加えて肩から真っすぐ伸びる右ストレートは切れがある。昨年10月の「日本タイトル 最強挑戦者決定戦」ではベテランの尹文鉉(ドリーム)に競り勝っており、こちらも自信を増している。

 ともに勢いがあるが、総合的な戦力では有川が上回っている。焦らずに左ジャブで試合を組み立て、そのうえで攻め込むことができれば防衛が見えてきそうだ。ただし、矢田の右ストレート、左フックには十分に注意を払う必要がある。(原功)

有川=1985年1月4日、東京都出身の33歳。川島ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:19戦15勝(13KO)4敗。

矢田=1989年6月18日、大阪府出身の28歳。グリーンツダジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:19戦15勝(12KO)4敗。

東日本ボクシング協会

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