【見どころ】倒せば日本連続KO記録を更新!
4月15日(日)横浜アリーナ
WBC世界フライ級タイトルマッチ
王者 比嘉大吾(白井・具志堅)vs クリストファー・ロサレス(ニカラグア)挑戦者
14年6月のプロデビュー戦から15試合すべてでKO勝ちを収めているWBC世界フライ級王者、比嘉の3度目の防衛戦。今回もKOで勝てば16連続KOの日本記録更新となるだけに注目度は高い。そんななかで好戦派のロサレスとどんな戦いをみせるのか。
比嘉は初回からエンジン全開で相手を追い込んでいくファイター型だが、一方でガードに気を配る用心深さや戦況を見極める能力も備えている。右ストレートのボディブローでKO勝ちを収めたV2戦のように一撃で仕留めるパンチ力もあるが、持ち味は上下に打ち分ける回転の速い連打だ。一抹の不安があるとすれば、前戦から70日目でいう短いスパンで今回の試合に臨む点であろう。コンディション調整が気になるところだ。
挑戦者のロサレスは長身の右ボクサーファイター型だが、こちらも積極的にアプローチしていくタイプだ。29戦26勝(17KO)3敗と高いKO率(約59パーセント)を誇るだけに楽観視できない相手といえる。特にプレッシャーをかけながら巻き込むように打ち込む右や、飛び込みながら放つ左フック、至近距離で斜め下から突き上げる左右のパンチには注意したい。
ともに攻撃力に自信を持っているだけに、まずは序盤のペース争いが要注目だ。比嘉が攻め急ぐことなく圧力をかける展開に持ち込めれば防衛がみえてくる。そのうえでボディを攻めていければKO勝ちの可能性が高まりそうだ。(原功)
比嘉=1995年8月9日、沖縄県出身の22歳。白井・具志堅スポーツジム所属。右ファイター型。戦績:15戦全勝(15KO)。
ロサレス=1994年10月6日、ニカラグア出身の23歳。右ボクサーファイター型。戦績:29戦26勝(17KO)3敗。
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