【見どころ】小原が左ジャブで主導権掌握か!?

4月12日(木)後楽園ホール
WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチ
王者 小原佳太(三迫)vs アルビン・ガランベイ(フィリピン)挑戦者

 昨年8月にWBOアジアパシフィック・ウェルター級王座を獲得した小原の2度目の防衛戦。昨年12月の初防衛戦は5回KOで終わらせており、2連続KO防衛を狙う。

 小原はスーパー・ライト級時代に日本王座と東洋太平洋王座を獲得しており、それぞれ2度の防衛後に返上している。16年9月にはロシアでIBF王座に挑んだが、初回にはチャンスもつかんだものの2回TKOで敗れた。それを機にウェルター級に上げて3連勝(2KO)をマークしている。178センチの長身と184センチの恵まれた体を生かして左ジャブを突き、右ストレートから左の上下、さらに連打に持ち込むボクサーファイター型で、77パーセントのKO率が示すとおりパンチ力が最大の売りだ。

 挑戦者のラガンベイは15年6月のデビュー戦で4回判定負けを喫したが、以後は8連勝(7KO)をマーク。その勢いのまま昨年11月に来日して斎藤一貴(角海老宝石/現日本ライト級7位)と対戦したが、4回TKOで敗れた。しかし、1回にはサウスポーからの左ストレートで斎藤を窮地に追い込んでおり、パンチ力のあるところをみせている。今年2月に1回TKO勝ちで再起を果たしており、再び調子は上向いているとみていいだろう。

 経験値を含め総合的な戦力で大きく勝る小原が圧倒的に有利であることは間違いない。序盤は左ジャブで慎重に様子をみるとしても、中盤あたりには小原が右ストレート、あるいはコンビネーションで攻め落としてしまう可能性は高そうだ。(原功)

小原=1986年11月12日、岩手県出身の31歳。三迫ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:22戦19勝(17KO)2敗1分。

ラガンベイ=1995年5月19日、フィリピン出身の22歳。左ボクサーファイター型。戦績:11戦9勝(8KO)2敗。

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