【見どころ】タフで経験豊富な王者に21歳のホープが挑戦!

4月12日(木)後楽園ホール
WBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ
王者 リチャード・プミクピック(フリピン)vs 木村吉光(白井・具志堅)挑戦者

 プミクピックは過去3度の来日では2敗1分と未勝利だったが、昨年9月に天笠尚(FRALE山上)を12回判定で破ってWBOアジアパシフィック・フェザー級王座を獲得。この勝利が評価されてWBO12位にランクされた。プミクピックは08年3月にプロデビューした10年選手で、自国フィリピンのほかタイ、日本、メキシコで試合経験がある。敗れはしたものの4年前には岩佐亮佑(セレス・現IBF世界バンタム級王者)を大いに苦しめたものだ。KO率は20パーセントと決して高くはないが、その代わり自身もKO(TKO)負けの経験がない。163センチと小柄で、タフでラフなボクシングを身上としている。

 挑戦者の木村は3年前にプロデビューし、翌16年度の全日本新人王を獲得するなど9戦全勝(4KO)と綻びのないキャリアを誇る。まだ6回までしか戦ったことがなく、経験という点では不安があるが、右ストレートと左フックを軸にしたボクシングには可能性が感じられる。

 プミクピックは低い姿勢で前に出ると持ち味を発揮するタイプだが、逆に後退を強いられると手数も減り攻め手を失う傾向がある。木村がそんな展開に持ち込めるかどうか。10ラウンド以上をフルに11度も戦い抜いているプミクピックを相手に、スタミナを過剰に意識せずに序盤から飛ばすことができれば勝機は広がりそうだ。(原功)

プミクピック=1990年5月9日、フィリピン出身の27歳。右ボクサーファイター型。戦績:30戦20勝(6KO)8敗2分。

木村=1996年8月23日、香川県出身の21歳。白井・具志堅ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:9戦全勝(4KO)。

東日本ボクシング協会

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