【見どころ】パンチャー同士の危険な激突!

4月7日(土)後楽園ホール
日本フェザー級タイトルマッチ
王者 大橋健典(角海老宝石)vs 源大輝(ワタナベ)挑戦者

 昨年12月、坂晃典(仲里)に衝撃的な5回TKO勝ちを収めて戴冠を果たした大橋に、「日本タイトル最強挑戦者決定戦」を制して意気上がる源が挑む注目の一戦。ともに攻撃型だけに序盤からスリルに満ちた試合になりそうだ。

 大橋は09年10月のデビュー戦から21試合すべてを後楽園ホールで戦い、15勝(10KO)4敗2分という戦績を残している。途中には2連敗、3試合勝利なしといった苦しい時期もあったが、最近は坂戦を含めて4連勝(3KO)と上昇気流に乗っている。以前は器用な印象はなかったが、先の坂戦では正確で効果的な左ジャブを決め、鮮やかな右ストレートも打ち込んでいた。拍子木の音をラウンド終了ゴングと勘違いして背を向けた相手に対し、巧みに回り込んで右フックを叩き込んで倒すなど冷静さも目についた。

 挑戦者の源もキャリアの途中までに5敗を喫しているが、最近は4連勝(2KO)と調子を上げている。大橋と同様、やや荒っぽい面のある好戦的なタイプだが、距離を保って戦うこともできる。神戸や大阪のリングに上がった経験もあり、のちに世界王者になる小國以載(角海老宝石)の持つ日本王座に挑んだこともある(10回判定負け)。19戦(14勝11KO5敗)の中身はなかなか濃い。

 ともにパンチ力には自信を持っており、序盤から駆け引きなしの打撃戦に突入する可能性がある一方、慎重になって牽制し合うケースも考えられる。その場合でも中盤あたりには自慢のパンチの交換になる可能性が高いと思われる。強打の一方、ふたりとも守りと耐久力に課題を抱えていることもあり、いずれにしてもスリリングな試合になりそうだ。(原功)

大橋=1989年6月17日、島根県出身の28歳。角海老宝石ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:21戦15勝(10KO)4敗2分。

源 =1991年1月13日、大分県出身の27歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:19戦14勝(11KO)5敗。

東日本ボクシング協会

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