【見どころ】内容も問われる王者の清水

3月26日(月)後楽園ホール
東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ
王者 清水聡(大橋) vs グォン・ギョンミン(韓国)挑戦者

 12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストで16年9月にプロ転向後は5戦すべてでKO勝ちを収めている東洋太平洋王者の清水が、韓国からグォンを招いて2度目の防衛戦に臨む。数字のうえではパーフェクトながら、前戦では相手の抵抗にあい被弾もみられただけに、今回は内容の面でも完璧が求められる。

 清水は179センチの長身サウスポーで、斜に構えた独特のポーズから左ストレートや右フックなどを上下に打ち分けるボクサーファイター型で、パンチは唐突感があるため相手からタイミングや軌道を読まれにくい。反面、自身も不用意にパンチを浴びることがあり、そのため安定した評価に繋がっていない。WBC9位、IBF10位と世界挑戦圏内におり、機をみて大勝負に打って出る可能性もあるだけに、今回は勝利はもちろんのこと内容も重要視されることになる。

 挑戦者のグォンは10年12月にプロデビュー(4回判定負け)したあと5年7ヵ月のブランクをつくり、16年7月に戦線復帰した。その試合は4回判定負けだったが、以後は5連勝(3KO)をマーク。昨年9月に連勝をストップされたが、その相手に12月には雪辱を果たしている。

 これが王座初挑戦となるグォンとは経験値で大きな差があり、近況も清水有利を後押ししている。存在感を示すためには圧倒的なKO勝ちが必要なことは清水自身も十分に承知しているはずだ。(原功)

清水=1986年3月13日、岡山県出身の32歳。大橋ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:5戦全KO勝ち。

グォン=韓国出身。戦績:9戦6勝(3KO)3敗。

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