【見どころ】序盤左ジャブの突き合いに注目!

3月27日(火)後楽園ホール
日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ
王者 久我勇作(ワタナベ)vs 小坂遼(真正)挑戦者

 スーパー・バンタム級でWBA9位、WBC7位、IBF11位、WBO14位にランクされる久我の日本王座V2戦。4年間に9連勝(5KO)と勢いのある24歳の挑戦者を相手に力の差を見せつけることができるか。

 久我は昨年2月、一度は競り負けた石本康隆(帝拳)に2回TKO勝ちで雪辱を果たし、同時に日本王座も獲得。さらに世界ランキングも手に入れた。7月には打撃戦を制して初防衛戦に成功している。適度に足をつかいながら左ジャブを突き、機をみて右ストレートから左フック、回転の速い連打に持ち込むボクサーファイター型で、左のボディブローも巧みだ。

 挑戦者の小坂は後楽園ホールのリングは初登場となる。圧力をかけながら踏み込んで右ストレートを叩きつけるボクサーファイター型で、こちらもボディへの打ち分けもできる。ただ、久我と比較すると強豪との対戦経験で劣っている点は否めない。

 久我が左右に揺さぶりをかけながら機をみて飛び込み、連打を叩きつける展開に持ち込めばKO防衛がみえてくる。小坂は相手の上体を起こして後退させ、可動範囲を狭めることができれば勝機が広がりそうだ。まずは序盤の左ジャブの突き合いに注目したい。(原功)

久我=1990年11月5日、東京都出身の27歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:18戦15勝(10KO)2敗1分。

小坂=1993年5月1日、広島県出身の23歳。真正ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:20戦16勝(8KO)3敗1分。

東日本ボクシング協会

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