【見どころ】東洋太平洋スーパー・バンタム級タイトルマッチ
3月13日(火)後楽園ホール
東洋太平洋スーパー・バンタム級タイトルマッチ
王者 大竹秀典(金子)vsブライアン・ロベターニャ(フィリピン)挑戦者
プロキャリア13年、36歳にして東洋太平洋王座に君臨し、WBA11位、WBC8位、IBF6位にランクされる大竹が、2ヵ月前の初来日試合で無敗のホープを4回TKOで下したロベターニャの挑戦を受ける。
大竹はデビューから7年後に31歳で日本王座を獲得し、4度防衛後にイギリスで世界王座に挑戦(スコット・クイッグに12回判定負け)するなど歩みは比較的ゆっくりとしたものだが、その分、確実でもある。15年に再起を果たしてからは8連勝(4KO)と快調だ。現在の王座は昨年3月に獲得したもので、7月にベテランの臼井欣士郎(横浜光)を10回KO、10月には20歳のホープ、丸田陽七太(森岡)を判定で退けている。攻めるところは攻め、無理をしなくてもいいところは自重するなど戦況を見極める勘はベテランならではといえる。10ラウンド以上をフルに8度も戦い抜いており、スタミナの配分も心得たものだ。
挑戦者のロベターニャは16年から17年にかけて3連敗を喫していたこともあって過小評価されていたが、今年1月には7戦全勝(6KO)の千葉開(横浜光)を4回TKOで破って株を上げた。ガードを固めながら上体を忙しく動かして頭から突っ込むラフな戦闘スタイルで、相手にとっては戦いにくいタイプといえるかもしれない。
そんな荒っぽい挑戦者を経験豊富な大竹がどう捌くのか。前半は偵察に時間を割く可能性が高いが、大竹が中盤から終盤にかけて引き離していくものと思われる。(原功)
大竹=1981年7月6日、福島県出身の36歳。金子ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:35戦30勝(13KO)2敗3分。
ロベターニャ=1991年11月21日、フィリピン出身の26歳。右ファイター型。戦績:20戦13勝(11KO)4敗3分。
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