【見どころ】KO必至の日本ミドル級タイトルマッチ!

3月3日(土)カルッツ川崎
日本ミドル級タイトルマッチ
王者 西田光(川崎新田)vs 竹迫司登(ワールドスポーツ)挑戦者

 キャリア10年、26戦して一度もKO負けのない日本王者の西田と、アマチュアで41戦30勝(24KO)11敗の戦績を残したあとプロに転向して7連続KO勝ちの竹迫。迫力ある攻防が展開されそうだ。

 西田はデビューから5年間は13戦6勝(1KO)6敗1分だったが、以後は13戦11勝(7KO)2敗と勝率もKO率も大きく上昇している。しかも、日本&東洋太平洋王座を獲得した試合など4度のタイトル戦を含めての数字だ。頑丈な体を生かして執拗に食い下がり、徐々にペースを握って終盤で引き離すことが多い。パンチそのものの破壊力は傑出したものがあるわけではないが、総合力でカバーしているといえる。

 対照的に挑戦者の竹迫は国内の重量級では群を抜くハードパンチャーといえる。挑戦権を確定させた昨年11月の試合では、長身の相手のボディを攻めておいて右ショートをアゴにクリーンヒット。一撃でダウンを奪って1回TKO勝ちを収めている。この勢いそのままにパワー勝負に持ち込めれば8戦目の戴冠もありそうだ。

 しかし、竹迫が得意とする序盤の真っ向勝負に西田が付き合うとは思えない。仮に西田は前半でポイントを失ったとしても、中盤から終盤勝負に引きずりこもうと粘るはずだ。そうなったときにプロでは3回までしか戦った経験がない竹迫がどう戦うか見ものだ。(原功)

西田=1987年9月14日、新潟県出身の30歳。川崎新田ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:26戦17勝(8KO)8敗1分。

竹迫=1991年7月15日、大阪府出身の26歳。ワールドスポーツジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:7戦全KO勝ち。

東日本ボクシング協会

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