【見どころ】岩佐初防衛なるか!

3月1日(木)両国国技館
IBF世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
王者 岩佐亮佑(セレス)vs エルネスト・サウロン(フィリピン)

 昨年9月に小國以載(角海老宝石)に6回TKO勝ちを収めて王座についた岩佐の初防衛戦。挑戦者のサウロンはランキングこそ13位だが、ラフなパンチを振るう攻撃型の選手だけに侮れない相手といえる。

 サウスポーの岩佐は立ち位置を変えながら右ジャブから左ストレート、さらにフック、アッパーなどを織り交ぜた攻撃を得意としている。加えてスピードがあり、防御勘もいい。ただ、守勢にまわると心許ない面があり、それが出世を阻んできたともいえる。小さくまとまりつつあるという指摘もあったが、世界一の座についたことで逆に伸び伸びと戦えるようになっているかもしれない。

 挑戦者のサウロンはじわじわと前に出ながら距離を潰して左右フックを強振するタイプで、攻撃重視の選手といえる。アプローチの仕方は少ないが、その分、勢いがつくと思い切りよくパンチを振ってくるだけに注意が必要だ。ただ、全体的なスピード感はなく、ディフェンスも固いとは言い難い。

 足の動きとパンチのスピードで勝る岩佐が序盤で主導権を握り、そのままポイントを引き離していく可能性が高い。不用意にサウロンのフックを被弾しなければ、大きなトラブルに陥ることはないとみる。岩佐が集中力を切らせずに戦えば、中盤から終盤あたりでKOチャンスをつかみそうだ。(原功)

岩佐=1989年12月26日、千葉県出身の28歳。セレスジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:26戦24勝(16KO)2敗。

サウロン=1989年4月7日、フィリピン出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:24戦21勝(8KO)2敗1分。

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