【見どころ】新鋭吉野の初防衛戦!

2月8日(木)後楽園ホール
日本ライト級タイトルマッチ
王者 吉野修一郎(三迫)vs 斉藤正樹(TEAM 10 COUNT)挑戦者

 昨年10月、プロデビューから2年足らず、6戦目で日本ライト級王座を獲得した吉野の初防衛戦。挑戦者の斉藤は対照的に足掛け13年、32戦のキャリアを持っている。俊英が光る才能を見せつけるのか、それとも32歳のベテランが番狂わせを起こすのか。

 吉野は高校時代に4冠を手にするなどアマチュアで124戦を経験後、15年12月にプロ転向を果たした。以来、6戦全勝(4KO)の快進撃を続けている。4戦目に元日本&東洋太平洋ライト級王者の加藤善孝(角海老宝石)に8回判定勝ちを収め、6戦目には決定戦を制して日本一になるなど中身は濃い。左ジャブで切り込み、右ストレートから左ボディブローに繋げる攻撃パターンを持っているほか、機をみて左構えにチェンジすることもある。

 これに対して05年7月にデビューした斉藤は、勝ちと負けを繰り返しながら根気強く戦ってきた選手だ。32戦14勝(5KO)12敗6分と勝率は5割を切り、KO率は16パーセントと低いが、KO負けはデビュー4戦目の一度だけだ。スーパー・ライト級、ライト級、スーパー・フェザー級と徐々に階級を下げて戦ってきたが、いまはライト級で国内最上位にランクされている。180センチの長身から打ち込む右ストレートが主武器だが、中間距離で持ち味を発揮するタイプといえる。

 斉藤のキャリアを軽視することはできないが、吉野のスピードとテクニック、勢いに対抗するのは難しいかもしれない。挑戦者は序盤から思い切って攻めて出て主導権を握りたいが、充実している吉野がそれを許すとは思えない。(原功)

吉野=1991年9月28日、栃木県出身。三迫ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:6戦全勝(4KO)。

斉藤=1985年3月18日、神奈川県出身。TEAM10COUNT所属。右ボクサーファイター型。戦績:32戦14勝(5KO)12敗6分。

東日本ボクシング協会

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