【見どころ】日本スーパーフェザー級タイトルマッチ

2月3日(土)後楽園ホール
日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
王者 末吉大(帝拳)vs 大里拳(大鵬)挑戦者

 ジムの先輩でもある尾川堅一が返上した王座を昨年10月の決定戦を制して引き継いだ末吉が、引き分けを挟んで9連勝(1KO)と勢いのある大里の挑戦を受ける。今年のチャンピオン・カーニバルの事実上の開幕試合だけに、熱戦を期待したい。

 末吉はフェイントを交えた細かいリズムを刻みながら左ジャブを突き、切り札の右ストレートに繋げるボクサーファイター型といえる。タイミングのいいリードブローに加え前後左右への動きもあり、大崩れすることは考えにくい。こちらも戴冠試合を含め13連勝(7KO)と上昇気流に乗っている。WBOで挑戦圏内の10位に名を連ねているだけに、国内王座戦で負けるわけにはいかない。

 挑戦者の大里は大阪をホームとする右ボクサーファイター型で、176センチの長身から左ジャブを突き、切れのある右を打ち込むタイプだ。まだ8ラウンドまでしか戦った経験がないが、直近の試合では杉田聖(奈良)とのランカー対決を制しており、自信を増しているものと思われる。初の後楽園ホールで持ち味を発揮することができれば戴冠の可能性は膨らむ。

 ともに左ジャブで試合を組み立てるタイプとあって、序盤でどちらが突き勝つか、まずはそのあたりに注目したい。得意とする距離は大里の方がやや長いだけに、末吉は圧力をかける展開に持ち込みたいところだ。(原功)

末吉=1990年10月8日、東京都出身。帝拳ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:17戦16勝(10KO)1敗。

大里=1994年6月4日、大阪府出身。大鵬ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:15戦13勝(4KO)1敗1分。

東日本ボクシング協会

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