【見どころ】ベテラン赤穂が2度目の防衛戦!

1月20日(土)後楽園ホール
日本バンタム級タイトルマッチ
王者 赤穂亮(横浜光)vs 鈴木悠介(三迫)挑戦者

 2度の世界挑戦経験を持ち、現在もWBO6位、IBF9位にランクされる赤穂亮(31=横浜光)が、サウスポーの鈴木悠介(29=三迫)を相手に日本バンタム級王座の2度目の防衛戦に臨む。2018年の「チャンピオン・カーニバル」開幕戦に相応しい内容の濃い試合を期待したい。

 05年2月にプロデビューした赤穂は2度の世界戦のほか東洋太平洋タイトル戦を4度、日本タイトル戦を3度、さらにWBOインターナショナル・タイトル戦にも出場し、さらにフィリピンとタイのリングに上がるなど高い経験値を誇る。今回の試合が36戦目となる(35戦31勝20KO2敗2分)。闘志を前面に出した攻撃ボクシングが身上だが、雑な面もあるため自身が窮地に陥ることもある。昨年8月の齊藤裕太(花形)との初防衛戦が典型で、赤穂は好機とみて一気に攻め込んだところにパンチを浴びてダウンを喫している。攻撃力が赤穂の最大の持ち味ではあるが、パンチの振りが大きくなる傾向があり、それが課題でもある。

 挑戦者の鈴木は昨年10月、指名挑戦者を決める「最強決定戦」で元世界ランカーの菊地永太(真正)に7回TKO勝ちを収めて最上位に浮上してきた。アマチュアで78戦(54勝25KO24敗)を経験してきただけあり、スキの少ないボクシングをする選手といえる。右ジャブで間合いを計りながら左ストレートに繋げ、チャンスがあれば一気に回転をあげるボクサーファイター型だ。三つの敗北があるが、いずれも接戦を落としたもので、完敗は一度もない。

 攻撃力、経験値では赤穂が大きく勝っており、持ち味の馬力で押し切ってしまう可能性がある。その一方、サウスポーとの対戦経験が乏しい赤穂が、距離やタイミングの測定に時間を要するようだと間隙を縫って鈴木が抜け出す可能性もある。まずは前半のペース争いに注目したい。(原功)

赤穂=1986年7月2日、栃木県出身。横浜光ジム所属。右ファイター型。戦績:35戦31勝(20KO)2敗2分。

鈴木=1988年12月13日、茨城県出身。三迫ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:12戦9勝(6KO)3敗。

東日本ボクシング協会

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